top of page
小説

​作品一覧

​小説

■『或る集落の●』(2025年、講談社)

或る集落の●.jpg
あの家のわらしは、膨れで死ぬぞ。

――P集落に暮らす姉を訪ねた「私」が、土地神《べら》を祀る小さな社に毎日お参りをする姉の様子がおかしいことに気づく「べらの社」。
山から集落におりてくる”人ならざるもの”を描いた「うず山の猿」「がんべの兄弟」。
尊い《まる》の声を聞くためだけに、幼い子供が山の社にひとり閉じ込められる奇妙な因習「まるの童子」。
さらに「密室の獣」「天神がえり」「拡散にいたる病」を加えた7編からなる連作短編集。

話題の伏線回収ホラー『撮ってはいけない家』著者の最新作。

今、振り向いてはいけない。

■『彼女たちの牙と舌』(2025年、幻冬舎)

彼女たちの牙と舌.jpg
母親4人が語り合うのは,
中学受験対策と犯罪計画!?

年代も仕事も家庭環境も異なる母親4人が出会ったのは、進学塾の保護者説明会だった。それをきっかけに、定期的に集うようになるが、ある日、詐欺事件に巻き込まれ……。笑顔の裏に隠された噓、嫉妬、後悔、嫌悪。敵は詐欺グループか、それとも笑顔のママ友か。

二転三転では、物足りない。
章が変わるごとに、見ていた世界が
反転する、驚きの長編ミステリー!

■『新しい法律ができた』(2025年、講談社)

新しい法律ができた.jpg
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!

『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。

■『撮ってはいけない家』(2024年、講談社)

撮ってはいけない家書影.jpg
「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり……。

日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』著者の最新作!

■『血腐れ 』(2024年、新潮文庫)

血腐れ_矢樹純.jpg
悪夢のようで怖い。真相を知ったら、なお怖い。
ホラー×イヤミス 戦慄と衝撃の二重奏
『夫の骨』を凌駕する、傑作短編集

亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹(「魂疫」)。縁切り神社で行われる、奇妙な“儀式”(表題作)。忌まわしき伝承を持つ鐘が鳴るとき(「声失せ」)。原因不明の熱に苦しむ息子に寄り添う私に近づいてきた女(「影祓え」)。身近な者の災難や死が切り裂いた日常。煉獄の扉を開くのは、無念を抱く冷たい死者か、あなたの傍らで熱を放つ家族か。禁忌を踏みこえた先に見える真相。戦慄のホラー・ミステリー短編集。【解説=杉江松恋】

■『幸せの国殺人事件 』(2023年、ポプラ社)

幸せの国殺人事件.jpg
≪動画見た?≫
≪このことで話したい≫
≪明日学校終わったらうち来て≫

中学一年の薗村海斗は、最近は学校に来なくなってしまっている同級生・桶屋太市、同じく同級生の女子・烏丸未夢と、オンラインゲームを通して交流を深めていた。ある日三人は、廃園になった遊園地≪ハピネスランド≫で撮影されたと思われるある動画を見てしまい、その動画が一体何なのかを突き止めるため、ハピネスランドに侵入することに…。思わぬ方向へ展開していく事件を追いながら、海斗たちは少しずつ真実に近づいていく―。
少年少女たちの瑞々しい感情と友情を描き出す傑作青春ミステリが誕生!

■『残星を抱く』(2022年、祥伝社)

残星を抱く.jpeg
母娘二人だけのドライブの帰り道、青沼柊子は峠の展望台で、暴行の現場を目撃する。暴漢は柊子たちを逃すまいと車の前に立ち塞がるが、かまわず柊子がアクセルを踏むと、サイドミラー越しに男の影が崖下へと転落していくのが見えた。

男が死んだのか思い悩む柊子だが、県警捜査一課の刑事を務める夫の哲司には正直に話せない。すると翌日、マンションのポストに告発文めいた脅迫状が投函されていて――。

■『不知火判事の比類なき被告人質問』(2022年、双葉社)

816GVnlgS2L.jpg
誰もみたことのない衝撃の逆転裁判がはじまる――。
フリーライターの湯川和花は殺人事件の裁判を傍聴するのだが、結審直前に衝撃的な被告人質問を目の当たりにする。

左陪席の不知火春希裁判官が予想外の質問を被告に投げかけ、悲しすぎる事件の真相を自白のもとに晒して法廷の景色を一変させてしまう。

こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。

どんでん返しの新女王”が放つ、衝撃の逆転裁判ミステリー!

 

■『マザー・マーダー』(2021年、光文社)

マザー・マーダー.jpeg
息子を溺愛し、学校や近隣でトラブルを繰り返す母親。
家から一歩も出ず、姿を見せない息子・最愛の息子は本当に存在しているのか――。

歪んだ母性が、やがて世間を震撼させるおぞましい事件を引き起こす。
めくるめく、どんでん返し。全方位に仕掛けられた罠。
企みと驚きに満ちた連作短編集。

■『妻は忘れない』(2020年、新潮文庫)

妻は忘れない.jpeg
私は夫に殺されるかもしれない。
義父の弔問に訪れた前妻の佑香と夫は、よりを戻したのではないか。
苦悩が募る中、私は通勤バッグにあるものを発見してしまう(表題作)。

日常を一本の電話が切り裂いた。
大学生の息子・哲生が元交際相手を傷害する事件を起こし、事情を聴いているという刑事からだった(「戻り梅雨」)。

平凡な家庭に潜む秘密を鮮やかに浮かび上がらせる五編。

■『夫の骨』(2019年、祥伝社文庫)

夫の骨.jpeg
昨年、夫の孝之が事故死した。
まるで二年前に他界した義母の佳子の魂の緒に翳めとられたように。
血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。
その遺品を整理するうち、小さな桐箱の中に乳児の骨を見つけた「私」は疑問を抱く。
夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。
猜疑心に囚われた私は――(表題作)。

家族の軋みを鋭く捉えた九編。

第73回日本推理作家協会賞・短編部門受賞!

■『がらくた少女と人喰い煙突』(2017年、河出文庫)

がらくた少女と人喰い煙突.jpeg
強迫性貯蔵症という、がらくた集めが生きがいの少女・陶子の前に、
心理カウンセラーの桜木が現れた。

しかし、実は彼は他人の秘密を覗かずにはいられない窃視症を抱えていた。
ふたりは陶子の治療のために狗島で行くが、そこで凄惨な首なし殺人事件が起きる。

事件の解明ともに島の哀しい歴史が明かされていく。

■『或る集落の●』(2015年、kindle)

或る集落の●.jpeg
田舎の集落にクラス姉を尋ねた「私」だが、姉は姉でないものに変貌していた――(「べらの杜」/第8回『幽』怪談文学賞短編部門で最終選考に残った作品)。

やくざの下っ端の「俺」と、田舎の集落の出身で自分を人間じゃないと言い張る不思議な「兄弟」の物語(「がんべの兄弟」)。

青森県のとある集落にまつわる、不思議で恐ろしい四編。

■『Sのための覚え書き かごめ荘殺人事件』(2012年、宝島社文庫)

Sのための覚え書き かごめ荘殺人事件.jpeg
おぞましい因習が残る、青森県P集落。
大学の同僚である教授・三崎忍に同行し、二十年ぶりに帰郷する「私」には、苦い思い出の土地だった。

途中の新幹線で、「私」たちは同じ場所を目指す心理カウンセラーの桜木と出会う。

そして、雪に閉ざされた縁切り寺で、世にも奇妙な連続殺人事件が起きる。
その事件解明に推理力を発揮する桜木だが、実は他人の秘密を覗かずにはいられない窃視症で――。

漫画原作

■『やぎのふしぎ 加藤山羊×矢樹純 初期短編集』

 (2021年、加藤山羊著、ナンバーナイン)

『リモート・パラサイト~顔のない鬼が僕らを喰らう 上・下』

 (2020年、加藤山羊著、ボニータ・コミックス/秋田書店)

『怪談ルゥプ(1)~(6)』

 (2020年~2022年、加藤網未著、GANMA!)

『バカレイドッグス Loser(1)~(5)』

 (2019年~2021年、青木優著、ヤンマガKCスペシャル/講談社)

『バカレイドッグス(1)~(3)』

 (2018年、青木優著、ヤンマガKCスペシャル/講談社)

『イミガタリ~忌み語り~』

 (2017年、加藤山羊著、まんが王国コミックス/ビーグリー)

『忌鬼』

 (2017年、加藤山羊著、GANMA!掲載中)

『あいの結婚相談所(1)~(4)』

 (2014年~2017年、加藤山羊著、ビッグコミックス/小学館)

■『禁忌 絶対にやってはいけない13のこと』

 (2014年、加藤山羊著、少年チャンピオン・コミックス/秋田書店)

■『女囚霊 塀の中の殺戮ゲーム』

 (2010年、加藤山羊著、ビッグコミックススペシャル/小学館)

■『イノセントブローカー』

 (2008年、加藤山羊著、ビッグコミックススペシャル/小学館)

エッセイ

小説宝石2022年1・2月合併号「詰め込む力」

■東奥日報2022年1月5日付新春エッセー「二度目のスタートライン」

■小説すばる2020年10月号「筋活」

漫画原作
エッセイ
bottom of page